腕時計の豆知識 腕時計ご使用の注意点
Watch Tips / 腕時計の豆知識
大切な腕時計を長くお使いいただくには、ご使用後に毎回お手入れすることが、長く愛用できる秘訣と言えるのではないでしょうか。毎回のご使用後にお手入れというと面倒に感じたり、忘れてしまうことも多いかと思いますが、毎日身に付ける洋服のように、腕時計もキレイに扱うことを意識するようにしましょう!
腕時計のお手入れの基本は、何と言っても「清潔にすること」につきます。特に、時計の裏ぶたやバンドは直接肌に接してしるので、汗や汚れが付着しやすくサビや腐食の原因にもなりますので、1日の終わりに時計を外す際には柔らかい布などで、汚れを拭き取る習慣にすることが大事です。
特にリューズやケースの裏蓋周辺は汚れが溜まりやすいので、念入りに拭き取ってください。大きな汚れは爪楊枝などの細くて傷がつかないような物や、毛先の柔らかい歯ブラシなどのような物でお掃除して下さい。
非防水 |
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日常生活防水 (3~5気圧) |
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防水(10気圧) |
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防水(20気圧以上) |
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クォーツ式、機械式共に、20時~4時の間のカレンダー早送りはお止めください。
0時にカレンダーが切り替わるための「日付送り歯車」がカレンダーの円盤と噛み合っている状態で、 日付調整のためにカレンダーの円盤だけ早送りすると、機械の設計上、故障の原因となります。日付早送り調整を行う際は必ず先に針送りで20時~4時の間を避けて調整を行って下さい。時刻・日付調整の際に左回し(逆回し)は故障の原因となる場合がございますのでご注意下さい。
時計は磁気の影響を受けて時刻が狂う場合がありますので、身の回りの電気製品にご注意下さい。電気製品(特にオーディオ製品のスピーカー部分など)や携帯電話、磁気ネックレス及び家具やバッグのマグネットなど、身の回りには磁気を発生する製品がたくさんあり、突然の「止まり」「遅れ」「進み」を生じた時は、磁気の影響を受けている可能性があります。
特にクォーツ時計は、針を動かすために磁石の性質を利用したモーターを駆動させる方式を採用しており、外部から強い磁気を受けると正常な回転が影響を受け、時計の「止まり」「遅れ」「進み」の原因となることがあります。
機械式時計もクォーツ時計ほど顕著ではありませんが、強い磁気を受けると時刻のずれが生じる場合があります。機械式時計は一度磁気の影響を受けると、磁気から遠ざけてもムーブメント内部に影響を受け、後々まで精度に影響を及ぼしますので、修理(脱磁)が必要になります。磁気ネックレスや携帯電話は強力な磁界を発生しますので、時計を外して置く場合や、バッグなどに入れる場合は、磁気ネックレスや携帯電話と一緒にしないように特にご注意下さい。
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